どうしても出社出来なかった初日の手帳を見返すと、
「もう無理、明日から行けるかも」
と書いてあった。
一日休めばもしかしたら、とその日は思ったように記憶している。
でも、翌日やっぱり行けなかった。
休んだ初日は電話で「体調がすぐれないので有給休暇を取らせてください」と申し出たのだが当然症状は聞かれた。
ありのままを答えたのだが「明日は出社出来そうか?」とも聞かれた。
発熱はなかったので、症状さえ治まれば行けると回答した。
でも、翌朝も同じだった。
いや、より悪かった。布団から出られなかったのだから。
また電話で有給休暇を申請しなきゃならない。
それも苦痛だった。
けれど休めば、休めば?
お局様✕2の顔を見なくて済む…ふとそう思ったところで、これはついに、あの二人に対する拒否反応だ…とわかった。
間違いないね、仕事が嫌なんじゃなくてあの二人に会いたくない。
子供かよ?
社会人だろ?仕事だけすればいいんだよ?と思うよね。
でもね、相手にしなくても向こうから攻めてくるよ?有給休暇の申請で上司に電話するのは辛いけど、お局様✕2と対峙するのとどっちがより辛いのか?
そう考えたら迷わず電話することが出来た。
二日目がこんな感じで、三日目もまったく同じ思考回路だった。
三日目の手帳には、こう書いてあった。
「今日は病院に行く」と。