団塊ジュニアの挫折と備忘録

社会の枠組みから脱線しそう…崖っぷちの人生。

思い出すのもストレス

病休になった状況を忘れたくなくて記録してゆくつもりだが思い出す作業も負担になる。

会社の自分が任されていた仕事はどうなっただろうか。心配にならないと言えば嘘になる、と言いたいところだが全く心配になれない。

そもそも昨今どこもかしこも人手不足で、現場は最前線にいくほどその影響が大きいのだが、本社レベルでは社員10%削減を経営計画に盛り込んでいたりする。なので会社都合でバンバン人事異動があるので、仕事などは自分がいなくたって回るものである、と思うことにしたからだ。

本当は心配だった心残りの仕事。

すべて一旦投げ出しても、逃げたくなったこの気持ち。

仕事が嫌ではない、あの二人に会いたくない

 

 どうしても出社出来なかった初日の手帳を見返すと、

「もう無理、明日から行けるかも」

と書いてあった。

 

 一日休めばもしかしたら、とその日は思ったように記憶している。

でも、翌日やっぱり行けなかった。

 

 休んだ初日は電話で「体調がすぐれないので有給休暇を取らせてください」と申し出たのだが当然症状は聞かれた。

ありのままを答えたのだが「明日は出社出来そうか?」とも聞かれた。

発熱はなかったので、症状さえ治まれば行けると回答した。

 

 でも、翌朝も同じだった。

いや、より悪かった。布団から出られなかったのだから。

 

 また電話で有給休暇を申請しなきゃならない。

それも苦痛だった。

けれど休めば、休めば?

お局様✕2の顔を見なくて済む…ふとそう思ったところで、これはついに、あの二人に対する拒否反応だ…とわかった。

間違いないね、仕事が嫌なんじゃなくてあの二人に会いたくない。

 

 子供かよ?

社会人だろ?仕事だけすればいいんだよ?と思うよね。

 

 でもね、相手にしなくても向こうから攻めてくるよ?有給休暇の申請で上司に電話するのは辛いけど、お局様✕2と対峙するのとどっちがより辛いのか?

そう考えたら迷わず電話することが出来た。

二日目がこんな感じで、三日目もまったく同じ思考回路だった。

 

三日目の手帳には、こう書いてあった。

「今日は病院に行く」と。



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会社に行けなくなるまでには。

 出社しようとすると拒否反応が身体症状として現れた。

 こんなことになる予兆はあったのかなかったのか。

答えとしては、

 

あった。と思う。

それは昨年4月の人事異動だ。

 

会社員なので人事異動は付き物で何もこれが初めてではないし、何だそんなことかよ?みたいに思うのだが、正確に言えば【異動先の人間関係】である。

異動は拒否権がないので行ったとこ勝負、言わばガラガラポン、異動ガチャというやつである。

 

そう、異動ガチャでやられたんだな。

 

あんなとこに配属にならなきゃこんなことには、

などと新入社員のような台詞であるが、勤続ウン十年でもこれあったのか…と今となっては悔しいが、会社員のさだめである。どうしようもなかった。

人間関係をややこしくするもの、それは実質の権力者ではなく、陰の権力者…

 

その名は【お局様】である。

 

お察しのとおり年齢的には私も充分にお局様なのだが、異動先にはモノホンのお局様がいたのである。

 

しかも、しかもだ、2人もいたのであった…

 

チョマテヨ…キイテネーゾ

と言いたかったが、異動前にチラリ噂は耳にしていたが、所詮は噂。先入観はダメだと自分を奮い立たせ、赴いたのだが…

 

会社に行けなくなった日のこと。

勤続ウン十年…真面目に働いてきたつもりだが、昨夏、ふとしたことから会社に行けなくなった。

 

 あの日はどうにも頭痛と吐き気が止まらなかった。朝、起きて支度はしたものの脚が鉛のようだった。それでも必死に駅までたどり着き、慣れた階段を登って改札を…

 

 どうにかして改札を…通らなきゃ…

 

 しかし抜けられないのだ。

 手がブルブル震えた。

 

 吐き気がまたやってきた。

 

 全身がスウッと冷たくなって、眼の前がモノクロで歪んで見えた記憶がある。

 行かなくちゃ、今日やらなきゃいけない案件を持ってる。あれをやらなきゃ迷惑をかける。

 

 どうした私、頑張れ私。

 

 

 改札を通れば、いつもの急行が来てルーティンのように乗ってしまえば会社に行ける。

 

 そのはずなのに、その日は改札を通って電車が来たら、電車に吸い込まれそうな恐怖があった。

 

 私は、その日から仕事に行けなくなった。